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2014.06.20 Friday

Circus of Happinessのブライドルショルダーバッグについて その1

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     Circus of Happinessの小物と同様の英国産ブライドルレザーを使用し、男女問わずタフに愉しんで頂けるようなバッグを作りたい、と企画を始めたのは、去年の秋前ほど。

     そこから様々な試行錯誤やサンプルなどを繰り返しながら、ようやくこれぞ、という具合で完成致しました。

     単なるレザーショルダーバッグではなく、様々な愉しみを味わって頂けるモノに仕上がったと思います。ぜひ、ご覧下さいませ。

     

     ・革を贅沢に愉しめること
     ・季節や性別を問わず使えること
     ・しっかりとタフなつくりでありながらも、ラグジュアリー感があり重すぎないこと
     ・ご使用下さる方によって、異なる愉しみ方があること

     そんな風に考えながら、Circus of Happinessのショルダーバッグは完成しました。財布と同様の英国産ブライドルレザーを「これでもか!」という具合にふんだんに用い、どこかアンティークのようなヨーロピアンな雰囲気を醸し出すように、職人にもワガママをいいながら仕立てていきました。



     Circus of Happiness ブライドルショルダー ¥50,000+税 (高さ約25(ハンドル含む)×幅約35(最幅部)×厚み(マチ厚分)10cm)

     そもそも、ブライドルレザーを用いてショルダーバッグというもの自体が、珍しいかもしれません。良質なブライドルは厚くハードな革になるため、丸みやしなやかさが必要になるショルダータイプを作るのは大変だからでしょうか。

     Circus of Happinessでは、そんなブライドルを様々な素材と掛け合わせながら、せっせと考えて制作。

     カラーは小物と同様に、ブラック・ネイビー・キャメルの3色を用意しました。



     サイズ感としては中型ショルダー、といったところ。ドカンと大型で大きなイメージでも、小型のミニショルダーというほどでもありません。

     男性にとっては、身近なモノを気軽にザクザクと放り込めるようなサイジング、女性にとっては化粧ポーチや長財布など必要量をしっかり入れても、大きくなりすぎないくらい。

     このサイズ感は、サンプルを幾度も検討を重ね、やはりミリ単位で調整を繰り返して出来たもの。



     明るいややオレンジがかったキャメル色は、綺麗な発色。こうして正面から見ると、ボディのラインが分かりやすいですね。

     ボトムに向かってややふっくらとする丸みを帯びさせており、ハードな革でありながらも柔らかい空気を感じるフォルムにしています。



     こちらがネイビー。ブライドルレザーのブルーム(ロウ成分が表面に浮き出てくる現象)の風合いが、また味わい深い印象。

     ネイビー自体はやや濃いめの色味ですが、太陽光などではしっかりと深い青みを感じて頂けます。



     そしてブラック。ブラックが一番かっちりとしっかりとしたイメージが強い色。しかしその分、とても迫力があり、革の存在感を感じて頂きやすい色味。

     3色ともステッチはいずれも同様に、やや明るめのシャンパンゴールドになっています。その辺りは、お財布などと同様です。



     フラップや前胴、ショルダーストラップやパーツなどにしっかりと厚みを残したブライドルレザー。バッグボディの横と体に当たる背面には、イタリア・リモンタ社のジョージアというナイロンサージを用いています。

     リモンタ社と言えば、イタリアの中でもトップのナイロン生地メーカーであり、つるりとした薄手のナイロンなどは、それこそ多くのイタリアバッグブランドでは軽く丈夫な素材として、重宝されています。

     今回用いているジョージアという生地は、そのリモンタの中でもとりわけ珍しいナイロン生地。まるで極厚のコットンツイルのように畝模様が見えるように織られ、しっかりとした厚みがあり、それでいてナイロンゆえに軽量。一本一本のナイロンが太く強いものが用いられているので、非常に頑丈で、傷やスレなどにめっぽう強い生地です。

     これまで様々なナイロン生地を見て触って、実際に使ってみてきていますが、このナイロンほど丈夫で強く、風合いが豊かなナイロンを見たことがありません。外側に生地を用いる鞄は、どうしてもレザーと比べると強度としては弱くなりがちですが、このナイロンサージであれば、むしろヘタな革を使うよりも丈夫。そして軽い。

     そんなジョージアをブライドルレザーを組み合わせることで、丈夫で革の風合いをしっかりと愉しみながらも重くなりすぎないことを実現してみました。
     ジョージアは現在は普通には絶対に手に入らない生地ですが、色々な縁がありCircus of Happinessでは特別に使用することが出来たのです。

     ……と、言葉にすると簡単なのですけれど、このナイロンサージをショルダーバッグとして厚いブライドルと合わせて縫製をするのは、非常に難儀なことでした。あまりにも大変で、縫製を引き受けてくれる職人を探すところから。幾度も「他の生地じゃだめなのか」なんて言われながら進め、最終的には非常に上手く縫い上げてくれました。



     革と生地の組み合わせは、カラーによって変えています。とっても美味しそうにも見えてしまうキャメルには……



     リモンタ・ジョージアはブラウンを。このブラウンもなんとも不思議な色合いで、やや緑がかったような深いブラウン。

     織りから生まれる独特の光沢感も美しく、目を奪われます。

     ところで、このナイロンお手入れもラクです。ごくたまにホコリを落とす意味合いでブラッシングをして頂ければそれで終了です。こういった手軽さも、ショルダーバッグでは嬉しいところ。



     深い青みが美しいネイビーのブライドルには……



     これまた独特な深い色味となりますが、ダークグリーンを合わせています。この絶妙なトーンの合った組み合わせが、非常に美しいもの。

     グリーンのナイロンサージというのもあまり見ないものですが、こんな風にバッグに仕立て上がるとすごく渋い風合いがあり、素敵。



     そして最後に、キリっと引き締まるブラックには……



     こちらは、ナイロンサージにもブラックを。色味のはっきりとしたブラックで、ブライドルのブラックとの風合いの差がまた面白い組み合わせ。

     最もシックに、スタイリッシュなイメージに仕上がりました。



     今回のショルダーバッグは、これまでの画像からも分かるように少し変わった形状をしています。

     フラップはどどーんと広くブライドルを一枚で用い、そこにはいろいろなパーツがついています。



     まずは、上についている同じくブライドルで出来たレザーハンドル。

     しなやかさを出すために、シンプルな平面なハンドルにしていますが、表裏にブライドルを張り合わせ強さを持たせたもの。



     普通のショルダーには、こんなハンドルはもちろんついていないものですけれど……



     これがあるだけで、ちょっとバッグを移動させたい時や、肩にかけるほどでも無い時にすごく便利。

     そしてまた、そんな急場だけでなく実は役立つようにしています。……それは、後ほど。



     また、フラップの下の部分には、こんな風にベルトと尾錠達が。

     ショルダーバッグといえば、基本的にはファスナータイプか、あるいは単にフラップをおろして閉めるタイプが多いものです。

     ですが、Circus of Happinessのショルダーは、ばちっと金具を留めて閉めるタイプを採用。

     この留め具や尾錠などのバランスによって、かつてのヨーロッパ的な風合いが感じられるようになるのもありますが、やはりフラップがしっかりと閉まると、安全面でも安心というところも。



     このパーツで開け閉め。今回のバッグでは金具は総て真鍮色にまとめています。出来るだけ真鍮無垢のものを探して使用していますが、この留め具はどうしても真鍮無垢がありませんでした。なので、近い色に仕上げています。



     留め具をぱちりと押してフラップを開けます。

     すると、前胴に浮かび上がるのは、またどどーんと広い盤面のブライドルレザー。職人に「こんな贅沢な使い方をするショルダーなんで見たことないわ…」とあきれられるほど。

     まぁ確かに、普通はやりませんよね、ここまでは。でも、いいんです、綺麗で素敵だから。

     そしてまた前銅が固いブライドルであることで、バッグの中身も効率的に守ることができます。見た目だけではなく、機能性としてもきちんと考えて採用した形。
     どうしても、バッグの正面からの衝撃というのは、人ごみなどが多くなるとなおさら、多くなってしまうものなので。



     ボディの形は、フラップとは微妙にラインを変えています。モノの収まり方や、ショルダーがけした際のバランスを考慮して……のこと。

     ……それにしても、盤面すごいなぁと思ってしまいます。贅沢。これだけの面を使うのは結構勇気がいります。ブライドルレザーは傷がつくタイプの革ですし、ロウのムラ感なども出てきます。そこを味わいとして捉えられるかどうか、というところ。

     大手のバッグ屋さんですと、その辺りが怖くてまずやらないでしょうけれど……イギリスブランドは別として。

     その他のつくりや素材を見ていくと、ほぼほぼ関わってみて下さった方々から「価格設定おかしい」と突っ込まれたりします。「そうだよなぁ……」とぼんやりと考えたりもしますが、それはあくまでも世間一般の基準でのこと。
     Circus of Happinessの考え方は、そういった一般のやり方を無視するので良いのです。それはシャツでもデニムでもお財布でもバッグでも、同じこと。よくあるアパレル的な利益がどうこう……なんてのは知りません、どうでもいいので。

     そのものが出来て、適正な価格で使って欲しい、という想い。もちろん、自分もそうしたモノを使っていたい、とも思いますし。



     ちょっと話がそれましたが、さらに贅沢なことになっていくのは、内装だったりもします。

     シンプルなつくりのバッグですが、非常に便利なつくりになっていると思います。

     ……と、あまりに長くなるので、内部とその他のご案内は、さらに明日に続きます。


     店頭には、既に製品は並んでおりますので、ぜひご覧下さいませね。

     オンラインショップにも、一足早く更新しアップしております。ご遠方のお客様などはどうぞご利用下さいませ。

     <COH ブライドルショルダー ブラック ・ キャメル ・ ネイビー >



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